和室リビングにしたい!何に気を付けるべき?
リビングと聞くと、洋風デザインを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、最近は再び和室リビングの人気が高まっています。和室をリビングにすることで多くのメリットが得られますが、もちろん注意しておきたいこともあります。
今回は和室リビングについてご説明いたします。
■和室リビングとは
まずは和室リビングがどのようなものかご紹介いたします。
・和室リビングとは
戦前の日本では和室で食事をしたり家族が集まるなど、和室がリビングの役割をしていました。しかし時代の移り変わりと共にフローリングが普及し、洋風のリビングが住宅の主流になりました。そのため、現代では和室がリビングとして使われることは非常に少なくなりました。
しかし、最近はおしゃれな和室が流行し、畳の心地よさや和室の快適さから再び和室をリビングとして使う家庭が現れています。
・和室リビングのメリット
和室リビングでもっとも大きなメリットは、床が畳なので凹凸がないという点です。
畳は柔らかいのでそのまま寝転ぶことができ、冬はこたつと相性が良く家族でリラックスした時間を過ごすには畳のある和室リビングがぴったりです。また、ソファーを置く必要がないので、広々とした空間にすることができます。
畳の床は段差がなくクッション性に優れているためバリアフリーに適しており、高齢者や乳幼児の転倒のリスクが低くなります。
・和室リビングのデメリット
和室リビングのデメリットはコストが高くなってしまうという点です。
一般的に高価な無垢フローリングよりも畳の方が高額になることがあります。また、和室リビングでは5年程度で畳の買い替えや裏返して使うことになります。裏表を利用する場合は10年ほどが畳の寿命とされているので、ランニングコストについても考えておく必要があります。
■快適な和室リビングを作るには
快適な和室リビングをつくるには、3つのポイントがあります。
・掘り炬燵の設置
畳の魅力は直接寝転がったり座ったりできることですが、年配の方は直接座ることが負担になることもあります。掘り炬燵を取り入れることで過ごしやすくなります。将来的なことを考えて掘り炬燵を設置するという方も多くいます。
・窓を考える
リビングだから日当たりを良くしたいと考え、大きな窓を設置する方もいるかもしれません。しかし、畳は日焼けにより変色してしまうことがあります。そこでおすすめなのが天井窓やスリット窓です。天井窓は普通の窓に比べて畳に当たる直射日光の面積を少なくすることができます。
スリット窓は閉鎖的な空間を回避しつつ、採光量も十分に確保できます。複数のスリット窓を設置する場合は、ロールカーテンを用いれば一度でカーテンの開け閉めを管理することができます。他にも縁側をつくるという方法もおすすめです。
・家具の配置には凹み対策を
和室リビングに家具を設置する際、重たい家具は畳が凹んでしまうことがあります。畳を長持ちさせるなら凹み対策は必須です。椅子やテーブルの脚につけるゴムやジョイントマットなどを活用して凹み対策をしましょう。
■おしゃれな和室リビングにするポイント
最後に、おしゃれな和室リビングをつくるためのポイントを3つご紹介いたします。
・アクセントウォールを使う
アクセントウォールを使うことで、一気に和室リビングをモダンでおしゃれな印象にすることができます。特に和柄や落ち着いたグリーン、ネイビーといった色の壁紙がおすすめです。全面ではなく一部に色柄ものの壁紙を取り入れることで和室リビングにメリハリが生まれ、個性的でありながら調和のとれた空間にすることができます。
・照明選び
和室といえば吊り下げタイプの照明が定番ですよね。最近はおしゃれなデザインのペンダントライトを用いる家庭も多く、照明選びも重要な和室リビングをおしゃれにするポイントの1つといえます。シンプルなデザインや、個性的なデザインなど、様々な照明から好みのデザインを取り入れましょう。また、和室は暖色との相性が良いため照明の色は温かみのある電球色がおすすめです。
・畳のデザインを考えよう
最近は様々なデザインの畳があり、デザイン性の高い畳を選ぶことで大きくお部屋の印象を変えることができます。カラー畳やフチなし畳など家具との相性や作りたいお部屋のイメージに沿って選びましょう。
和室リビングは快適なくつろぎ空間として活躍してくれるだけでなく、来客時に客間として用いることもできるため非常に便利です。いぐさの香りにはリラックス効果があるともいわれており、落ち着いた心地よいリビングをつくりたいのであれば、和室リビングを検討してみませんか?
アートリフォームではモダンな和室リビングもお客様のご要望に合わせて、様々なプランをご提供させていただきます。和室リビングをお考えの方は、お気軽にアートリフォームまでご相談ください。