ユニットバスはサイズ選びに注意!失敗しないポイントはある?
ユニットバスをリフォームする場合、サイズ選びで失敗してしまう方がおられます。せっかく好みのユニットバスを見つけても、サイズが違うと使い勝手が悪くなってしまいます。
失敗を回避するにはどんなところに気を付ければいいのか気になるという方のために、今回はユニットバスのサイズと選び方についてご紹介いたします。
■ユニットバスのサイズについて
まずは一般的なユニットバスのサイズについてご紹介いたします。
・ユニットバスのサイズ表記は全メーカー共通だけど…
ユニットバスは様々なメーカーが発売していますが、サイズ表記は全メーカーで共通になっています。
しかし、必ずしもサイズが同じなら住宅の浴室スペースに使うことができるというわけではありません。
表記自体は共通ですが、浴室の外寸がメーカーや商品ごとに異なることが理由です。
よって浴室のリフォームではユニットバスのサイズ表記だけでなく、実際の外寸を重視することが重要になります。
・ユニットバスのサイズ表記に注意!
ユニットバスのリフォームを考えたことがある方なら、サイズ表記に疑問を感じたことがあるかもしれません。
ユニットバスのサイズは坪単位ではなく、ユニットバス特有の表記になっていますが、これはユニットバスには壁の厚みがあるためです。
たとえば「1624」と書かれたサイズなら「奥行きが1,600mmで幅が24,000mm」となります。
最初の2桁は奥行き、後ろの2桁は幅を表す数字になっており、サイズは10cmごとに設定されています。
サイズ表には該当する坪単位も表記されていることがあるので、全く坪表記が使われていないということはありません。
気になる方はまず、ご自宅の浴室を計ってみることをおすすめします。
・一般的なユニットバスのサイズはどれ?
ユニットバスのサイズは、戸建て用なら0.75坪タイプの1216、1坪タイプの1616が多く使用されており、特に1616がもっとも多く使用されています。
マンションでは0.75坪タイプの1418、1坪タイプの1620が多く、特に1418が多く用いられています。
マンションと戸建てではそれぞれ専用のユニットバスの規格があるため、ショールームなどで見学をするときは、商品が戸建て用とマンション用のどちらなのかを確認しておきましょう。
・ユニットバスのサイズ一覧
メーカーによって、サイズに若干の差があります。
<0.75坪>
「1014」「1116」「1216」「1217」「1316」「1317」「1418」などがあります。
体の大きな方だと、足を曲げた体勢で浴槽へ浸かることになるでしょう。
また、親子での入浴は窮屈さを感じるかもしれません。
<1坪>
「1616」「1618」「1717」「1818」などがあります。
標準的なサイズで取り扱うメーカーも多く、選択肢が豊富です。
130cm以上の浴槽が入るので、ゆったりと浸かれるでしょう。
<1.25坪>
「1618」「1620」「1621」などがあります。
浴室全体が広々としているので、親子で入浴する際におすすめです。
<1.5坪>
「1623」「1624」などがあります。
戸建て向けのサイズで、親子での入浴やお風呂の介助が必要な場合におすすめです。
・浴槽と洗い場の広さにも注目
浴槽のサイズは、短辺が奥行き、長辺が幅を表します。
幅は140cm以上あれば、身長180cm前後の方でも窮屈に感じにくいでしょう。
なお、標準仕様のユニットバスはどれも奥行き70cm程度が目安で、坪数が大きくなるほど洗い場も広くなります。
・ワイドタイプの浴槽も選べる
ワイドタイプの浴槽は標準仕様よりも、奥行きが10~20cmほど大きくなります。
親子で浴槽に浸かる場合は、適度な大きさだと感じるでしょう。
■家庭用ユニットバスの最大サイズと最小サイズ
家庭用ユニットバスのサイズは、戸建・マンション用合わせて20種類ほどですが、ある程度使用されるサイズは決まっています。この章では、最大サイズと最小サイズについて紹介するので、サイズを選ぶ際にぜひ参考にしてください。
・家庭用ユニットバスの最大サイズ
国内の主流メーカーの場合、「1818」が現状の家庭用ユニットバスにおける最大サイズと言えるでしょう。
もちろん、メーカーによっては2mを超えるサイズの家庭用ユニットバスを販売していますが、メンテナンスの面やコストパフォーマンスの面から見ると、家庭用の一般的なお風呂とは言い難いです。
基本的に大きなサイズのユニットバスは戸建用に設計されているものが多く、「1616」や「1818」などの縦横の比率が同じ正方形型の浴室が支持されています。このような浴室は、制限の少ない戸建てで採用されやすいため、カスタマイズや仕様の選択肢が豊富な傾向にあるでしょう。
・最大サイズの使用感
最大サイズの家庭用ユニットバスの使用感について、ここでは「1618~1624」「1818」の使用感をご紹介します。
<1618~1624の使用感>
1618~1620のサイズはおよそ3畳ほどの広さであり、体を洗うスペースや浴槽を複数人で使っても余裕があります。また、1616と比べても横幅が広く、より快適に使うことができるでしょう。
1620以上のサイズの場合には、下記2種類のタイプがあります。
- 浴槽のサイズは変わらないが、洗い場がより広くなるタイプ
- ユニットバスのサイズ変更に合わせて浴槽も広くなるタイプ
どちらもそれぞれ魅力がありますが、湯量やお湯を沸かす際のコストに違いがあるため、サイズを選択する際はしっかりと検討しましょう。
<1818の使用感>
1818のサイズにも、1620以上のサイズと同様の2種類のタイプがあります。湯量やお湯を沸かす際のコストが増しますが、より広くなるため、快適さとくつろぎやすさが向上するでしょう。
・家庭ユニットバスの最小サイズ
一般的に、家庭用ユニットバスの最小サイズは「1014」で、効率性を重視して設計されたマンション向けのコンパクトな浴室です。
また、ユニットバスとは異なりますが、浴槽と床面がつながっている浴槽一体型の場合は「0816」サイズもあります。
・最小サイズの使用感
最小サイズの場合、マンションや集合住宅を想定しているため、やや狭いと感じることもあるでしょう。
先述した「0816」サイズは特にその傾向が強く、大人であれば体育座りで入れる程度の浴槽と、立ってシャワーを浴びられる程の小さめの洗い場が一般的です。ただし、「1014」サイズの場合は、大人1人程度であれば不便さや窮屈さは感じにくい使用感のため、一人暮らしでゆったりとお風呂を楽しみたい方にはおすすめです。
■目的別にみるユニットバスのおすすめサイズ
目的に応じたおすすめのユニットバスのサイズについて解説します。
・1坪サイズと1.25坪サイズの違い
1坪サイズと1.25坪サイズの主な違いは、洗い場のサイズの広さです。
ユニットバスは浴槽と洗い場にスペースが分けられており、浴槽の大きさは700×1000~1800mmが一般的です。
1坪のユニットバスは「1616」サイズ、1.25坪の場合は「1620」サイズですが、どちらも浴室の大きさは700×1600mmサイズであるため、後者のほうが洗い場のスペースは広いでしょう。
・使いやすいユニットバスのサイズ
新築で住宅を建てる際やリフォームを検討する際におすすめできるサイズは、「1616」サイズです。1616サイズは現在のユニットバスの主流でもあり、大人1人がゆったりと入れ、子どもと入浴した場合でも快適に利用できるサイズと言えるでしょう。
そのため、1616サイズを基準として目的別にユニットバスを選ぶことによって、希望通りのサイズ感を選ぶことが可能です。
以下では、目的別のユニットバスのおすすめサイズを紹介します。
<入浴時間が短めの方におすすめ>
「入浴にあまり時間をかけたくない」「水道代やガス代をなるべく節約したい」という方には、0.75坪サイズのユニットバスがおすすめです。
0.75坪はサイズ表記で表すと「1216」「1217」「1316」「1317」にあたり、コンパクトな大きさになります。身長が大きい方にとっては窮屈に感じますが、湯量が少なくすむため、経済的にやさしいサイズと言えるでしょう。
<ゆったり入浴したい方におすすめ>
「お風呂で足を伸ばしたい」「ゆったりと快適に過ごしたい」という方には、1坪サイズの「1616」ユニットバスがおすすめです。正方形型の浴槽の中でも特に人気があるサイズで、足を伸ばしてのびのびとお風呂を楽しめます。
また、未就学の子どもであれば一緒に入ることも可能なうえ、メーカーによっては腰かけ用の段差がついているタイプもあるため、比較的ゆったりと過ごせるでしょう。
<将来を見据えるなら1.25坪以上がおすすめ>
「子どもの成長を考えて大きめの浴槽を検討している」「将来、介護しやすいようなユニットバスが欲しい」という方には、1.25坪以上のサイズがおすすめです。
特に、入浴時に介護が必要な場合は、スペースに余裕がある1.5坪(「1623」「1624」)が理想的でしょう。また、手すりや滑りにくい床の設置、段差の解消、浴槽の深さの変更などをカスタマイズすることで、介護をする際により快適に使用できます。
■ユニットバスの選び方について
ユニットバスのサイズを失敗しないためには3つポイントがあります。
・戸建て用とマンション用の違い
前の項目で簡単に戸建て用とマンション用のユニットバスはサイズが違うことを紹介しましたが、戸建て用に比べマンション用のユニットバスはコンパクトなつくりになっています。全体的な大きさがコンパクトという特徴と、天井の高さがマンション用は低めという特徴があります。
サイズに違いはありますが、性能面での差はありません。
天井の高さがマンション用は低いため、戸建てにマンション用のユニットバスを使うことはできますが、戸建て用のユニットバスをマンションに使うことはできません。
・家族に合わせて広さを考える
洗い場や浴槽の広さを考える際、家族構成も重要なポイントです。
たとえば小さなお子さんがいる場合はお子さんと親御さんが一緒にお風呂に入ることもあるので、広めの浴槽や洗い場がある方が過ごしやすく感じます。
また、小さなお子さんがいなくてもご年配の方や、入浴に介助が必要な方がいる場合は大人2人が洗い場にいても動きやすいスペースを考えなくてはなりません。
・ショールームで実物の大きさを知ろう
実物を見るだけでなく、実際の広さを知るためにはショールームで確認することが一番です。
サイズやカタログだけでは確認できない、実際の使い心地などを想像しやすくなります。
浴槽の形を確認したり、お子さんやご年配の方が転びにくい滑り止めの加工がされている安全なフロアや浴槽など、細部までしっかり確認しておきましょう。
■ユニットバスの心地よさは浴槽サイズがカギ!?
お風呂を「心地よい」と思えるのには、浴槽のサイズが関係しています。
・足を伸ばせる浴槽サイズはどれくらい?
ユニットバスの浴槽幅にはサイズがあります。
【~100cm】
0.75坪タイプに多く、膝を曲げて入る必要があります。
背の高い人だとやや窮屈に感じるでしょう。
【~130cm】
0.75坪、1坪タイプに多い標準サイズです。
身長160cmくらいの人なら足を伸ばして入れます。
【140cm】
1坪、1.25坪、1.5坪タイプに多いゆったりサイズです。
身長180cmくらいの人は、少し膝を曲げて入る必要があります。
【180cm】
1坪、1.25坪、1.5坪タイプが多く、親子で入っても足を伸ばせるサイズです。
ゆったりと足を伸ばして入るなら、幅が130~160cmの1616サイズ(1坪タイプ)以上がよいでしょう。
浴室の壁を取り払って拡張すると浴室自体が大きくなるので、大きなユニットバスが設置できます。
・浴槽の形には種類がある
浴室の形にも種類があります。
家族の年齢やライフスタイルに合わせて選んでみましょう。
<ストレート浴槽>
標準的な長方形の浴槽です。
深さがあるので、肩まで湯に浸かってリラックスしたい方に向いています。
<ワイド浴槽>
親子での入浴に適した形状です。
浴槽内が広めに設計されており、足を伸ばしてゆったり入れます。
<コーナー浴槽>
浴室の角にフィットした扇形です。
洗い場を広く使いたい方におすすめですが、特殊な形なので足を伸ばしてリラックスしたい人には向かないかもしれません。
<ななめ浴槽>
洗い場に面した部分が斜めになっている形状です。
洗い場を広く取れるとともに、浴槽内で足を伸ばせます。
<タマゴ型浴槽>
浴槽が卵のような形をしています。
個性的なデザインの浴槽を探している方におすすめです。
<アーチ型浴槽>
浴槽の外側が少し曲線になっており、縁の中央が薄いため、掴みながら浴槽に入れます。
高齢者や子どもがいるご家庭におすすめの形状です。
<Sライン浴槽>
浴槽がS字のようにくびれており、湯の量をやや抑えられます。
ゆったり浸かりたいのと同時に、節約もしたい人におすすめです。
・段差の必要性
浴槽の底に段差をつけたベンチタイプと、段差のないフラットタイプがあり、必要に応じて選択可能です。
ベンチタイプは半身浴を楽しめるほか、小さな子どもが段差に座って大人と一緒に入浴できます。
フラットタイプは、たっぷりお湯をはって肩までしっかり浸かれます。
■ユニットバスのサイズを大きくする方法
この章では、ユニットバスのサイズを大きくするための方法について解説します。
・間取り変更で浴室を拡張する
洗面所の広さに余裕がある場合は、洗面所を狭くすることによってその分浴室を大きくできます。
「あと数cmで希望のユニットバスが入る」といった際には、洗面所との間の壁を薄くするリフォームを行うことで、大きめのユニットバスの設置が可能になるケースもあるでしょう。
・今より大きなサイズのユニットバスを選ぶ
昔のユニットバスを使用している場合、サイズのバリエーションが今よりも少ないため、浴室の広さに反して浴槽が小さい傾向にあります。その場合、新しいユニットバスを導入することで、浴室全体を大きくできるかもしれません。
・拡張しやすいユニットバスを選ぶ
主流のメーカーには、浴室の拡張リフォームを想定して設計されたユニットバスが数多くあります。さまざまなサイズのものが用意されているため、ユニットバスを導入する際に出た問題点にも柔軟に対応できるでしょう。
・浴室を増築する
住居の土地や敷地に余裕がある場合、思い切って浴室を増築することも可能です。
通常のユニットバス導入と比較するとコストはかかりますが、広さや快適さが格段に向上するでしょう。しかし、増築には外壁や基礎の作り直しが不可欠であるため、信頼できる施工業者に依頼する必要があります。
・出窓をつくって広く見せる
コスト面に不安があるものの、ユニットバスのサイズを大きくしたい場合は、出窓を設置することで浴室全体を広く見せることができます。壁を薄くしたり増築したりするリフォームと比べて費用が抑えられるため、おすすめです。
さらに、採光性や通気性が向上するほか、窓に二重窓や樹脂サッシを利用することで、結露やカビの繁殖を防止できます。
■ユニットバスのリフォーム注意点
ユニットバスのリフォームでは気を付けておきたいことがあります。事前に確認して、分からなければ施工会社に聞いてみましょう。
・浴室を広げることは不可能?
実は間取りの変更をしなくても浴室スペースを広げることができる場合があります。
近年、新しく生まれたユニットバスで配管航路を見直すことでデッドスペースを活用したものがあります。
もし浴室を今より広くしたいと考えている方は、施工会社に聞いてみるといいでしょう。
・リフォームに必要な搬入経路について
ユニットバスのサイズ以外に、搬入経路をしっかり確保しておかねばいけません。
一般的に、間口が65cm以上で曲がり角は75cm以上の幅が確保できればほとんどのユニットバスが搬入可能です。
ユニットバスはある程度組み立ててから搬入するので、搬入経路がしっかり確保されていないと搬入が難しくなってしまいます。
ユニットバスのリフォームを決めたら、まずは浴室までの間口や曲がり角を計っておきましょう。
・ユニットバスが設置できないパターン
サイズに規格が決まっているユニットバスでは、多角形になっているなど特殊な形状の浴室では使用できないことがあります。
天井が規格サイズよりも高い場合や、傾斜がある場合も施工が難しくなり、ユニットバスを使用するために大掛かりな間取り変更を行わなくてはいけないこともあります。
間取り変更をしない場合はユニットバスのサイズを小さくして設置することも可能ですが、浴室が狭くなってしまうので、本当にユニットバスにするのかを事前にしっかり考える必要があります。
多くの住宅で使われているユニットバスですが、使い勝手がよくないとせっかくのリラックスタイムが台無しになってしまいますよね。
アートリフォームではお風呂のリフォーム実績も高く、ユニットバスに限らず様々なリフォームの提案が可能です。ユニットバスのサイズ選びに困っている方は是非一度アートリフォームにご相談ください。
・在来浴室をユニットバスにリフォームする場合
在来浴室をユニットバスにリフォームする際に、気を付けたい注意点をいくつかご紹介します。
<追加工事が発生しやすい>
在来浴室は築年数の経った木造の一戸建てに多く、内部に腐食やシロアリの被害が見られるケースも珍しくありません。
ユニットバスを設置する前に、補強や補修を行う必要があるため、追加工事の費用を見積もっておきましょう。
追加の工事費用は5~10万円くらいが目安です。
<窓がある場合は業者に相談する>
浴室に窓がある場合、位置やサイズの変更、取り壊しを検討しなければなりません。
場合によってはリフォーム費用を圧迫するため、リフォーム業者に相談しましょう。
<浴室のサイズが少し狭くなる>
浴室のサイズに合うユニットバスを選択した場合、少し狭くなったように感じます。
足を伸ばして入れるサイズの浴槽を選べば、狭さが気にならなくなるので、形状と併せて検討しましょう。
浴室のサイズにぴったりのユニットバスが見つからない場合は、ハーフユニットバスを設置するのもおすすめです。
ハーフユニットバスは、浴室の一部をオーダーメイドできるため、見た目と機能にこだわったお風呂に仕上がります。
■ユニットバスのリフォームにはいくら必要?
リフォーム費用の目安をご紹介いたします。
・ユニットバスのリフォームにかかる費用
リフォーム費用の目安は、以下の通りです。
ユニットバスの交換:50~150万円
在来浴室からユニットバスへの変更:65~150万円
浴室の拡張、移動、増設:75~250万円
浴室のリフォームで多いのは、ユニットバスの交換や在来浴室からユニットバスへの変更です。
なお、工期は短くて4日程度、長いと2週間~1か月近くかかります。
・戸建ての場合
戸建て住宅の浴室をリフォームする場合は、100~120万円前後が相場です。
戸建て住宅はマンションよりも浴室の面積が大きく、自由度も高いことから、工事が大規模になりやすいためです。
・マンションの場合
マンションの浴室をリフォームする場合だと、80~100万円前後が相場です。
戸建ての場合とは逆で、浴室の面積が小さい傾向にあることが関係しています。
とはいえ、マンション用のハイグレードなユニットバスもあるので、理想の浴室を叶えられるでしょう。
■ユニットバスの浴槽に使用される素材と特徴
ユニットバスの浴槽には、さまざまな素材が使用されています。
素材ごとの特徴を見ていきましょう。
・人工大理石
原材料に樹脂を使用しているため加工がしやすく、さまざまな色や形の浴槽があります。
表面がなめらかで汚れも落ちやすく、お手入れも簡単です。
メーカーや商品によって特徴が異なり、費用も5~40万円と幅広いので、予算に合わせて選べます。
・FRP
樹脂にガラス繊維を混ぜた強化プラスチックです。
やわらかく温かみがあるほか、耐久性や耐衝撃性、保温性に優れ、多種多様なデザインが揃っています。
費用は1~30万円と幅広く、標準仕様なら10万円前後が相場です。
次第に色あせや汚れが目立ちますが、コーティングされた製品を選べばきれいな状態が維持しやすいでしょう。
・ホーロー
金属の表面にまんべんなくガラス質の釉薬(ゆうやく)を焼き付けて仕上げており、肌触りがなめらかです。
独特の光沢や色合いが楽しめるうえ、汚れの付着やカビの発生がほとんど見られません。
しかし、表面のガラス質に傷が付くと、そこから水が入ってサビが発生してしまうため、交換せざるを得なくなります。
費用は、15~50万円が相場です。
・ステンレス
無機質で冷たい印象であるものの、保温性が非常に優れています。
また傷やサビにも強く、お手入れがしやすいほか、費用も手頃でリフォーム費用を圧迫しません。
塗装したステンレス浴槽の場合は使っているうちに塗装が剥げていきますが、浴槽自体は問題なく使えます。
費用は、5~70万円が相場です。
・木製
使用される材質は、ヒノキやヒバ、サワラなどが有名で、保温性、耐熱性、耐衝撃性に優れており、独特の質感と香りが魅力です。
費用は40~70万円が相場であるものの、浴槽の大きさや樹種によって変わります。
木製の浴槽はお手入れを怠ると黒ずんだり腐ったりしますが、最近はカビを抑制する加工や腐りにくい加工を施した製品もあります。
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