置き畳でフローリングの部屋に和室空間を!メリット・デメリットと設置のポイント
置き畳とは、フローリングの上に敷く畳を指します。
部屋に畳のスペースを設けたい場合は、設置を検討してみましょう。
今回は置き畳のメリット・デメリットや設置のポイントについて、ご紹介いたします。
■フローリングの部屋に畳スペースを実現
まずは、置き畳のメリットとデメリットをご紹介いたします。
・置き畳のメリット
置き畳は軽量で、サイズやデザインも多いので、どこでも自由に好きなレイアウトで設置できます。
また、使わないときはまとめて片付けられるため、必要なときだけ本格的な和の雰囲気をつくれるのもメリットです。
厚みは約15~30mmと製品によって異なりますが、適度なクッション性があるので、小さな子どもも安心して遊べるでしょう。
・置き畳のデメリット
置き畳の目にはごみが詰まりやすく、定期的に掃除したり乾燥させたりしないとカビやダニが発生します。
なお、水分を吸収しやすいので、湿気が多い時期のメンテナンスには注意が必要です。
また、移動の際は置き畳がフローリングに擦れて細かい傷が付かないよう、取り扱いには気を付けましょう。
■置き畳を設置する際に確認すべきこと
置き畳にはさまざまな種類があるので、購入時は目的や好みに合った製品を選びましょう。
・素材の種類
置き畳に使われる素材は主に、「い草」「和紙」「化学製品」の3種類です。
それぞれの特徴は以下の通りです。
い草:天然素材ならではの香りや質感が楽しめる。殺菌作用や調湿効果も期待できる。
和紙:色の種類が豊富で耐久性もある。メンテナンスがしやすい。
化学製品:耐久性に優れ、日焼けにも強い。カビやダニの発生を予防できる。
・縁はあり?なし?
スタイリッシュな見た目を好むなら、縁なしの置き畳がおすすめです。
一方、縁のあるタイプは和の雰囲気が強く感じられるほか、畳を並べて置いたときの擦れも予防できます。
縁の有無も空間演出の一つと捉え、部屋をどのような雰囲気にしたいかで選びましょう。
・置き畳のサイズ
置き畳の主流は半畳タイプですが、長方形や1畳ほどの大きさもあります。
フローリングの全面に敷く場合と、一角だけ敷く場合では必要な枚数が異なるので、希望のスペースに合わせてどのサイズが何枚ほど必要かを計算しておきましょう。
・床との相性
置き畳の裏面には滑り止めが施されているものの、使っている最中に動いてしまうこともあるでしょう。
なかでも、凸凹している床面や複合フローリングは、滑り止めの効果を弱める可能性があります。
置き畳の上で小さな子どもが走り回っても問題のないよう、床との相性もしっかりと確認しておきましょう。
また、無垢フローリングの場合は、置き畳が擦れて木材に細かい傷が付いてしまう可能性があるため、できるだけ傷に強いフローリングでの使用をおすすめします。
■小上がり和室を設置するのもおすすめ
リビングの雰囲気に馴染む和の空間を実現したいなら、おしゃれな小上がり和室もおすすめです。
・小上がり和室のメリット
リビングに和の要素を取り入れると、空間にメリハリが生まれておしゃれに見えます。
また、小上がりの段差を収納やベンチに活用したり布団を敷いてベッドの代わりにしたりと、実用的に使える点もメリットです。
・小上がり和室のデメリット
高齢者や小さな子どもがいる家庭では、段差につまずいたり転落したりと、ケガをする可能性がある点に注意してください。
また、リビングに圧迫感が出ないよう、リフォーム業者と理想のイメージをよく話し合いましょう。
・リフォーム費用の目安
リフォームで小上がり和室を設置する場合、3畳程度で15万円程度、4.5畳程度で20万円程度が目安です。
なお、畳の素材や種類、収納と間仕切りの有無、内装工事の費用などで大きく変わるため、詳細はリフォーム業者に相談しましょう。
置き畳を設置すれば、空間の雰囲気を手軽に変えられます。
ただし、フローリングの種類によっては設置に向かない場合もあるので、事前に確認しましょう。
フローリングの部屋に和室空間を設けたい場合は、ぜひアートリフォームまでお気軽にご相談ください。