フローリングの傷を補修する方法と張り替える目安についてご紹介します
フローリングの補修は、傷に合わせて適切な方法で行うことが大切です。
なお、フローリングの劣化がひどい場合は、思い切って張り替えも検討しましょう。
今回はフローリングの傷を補修する方法について、フローリングを張り替える目安も併せてご紹介いたします。
■フローリングの補修は傷に合わせて
傷の状態に合わせた補修方法をご紹介いたします。
・引っかき傷/えぐれた傷
基材が見える引っかき傷や、ささくれて木目が消えているえぐれた傷の補修方法です。
1. 傷の周りにあるささくれをカッターなどで取り除く
2. フローリングと同じ色のリペアスティックで傷が少し盛り上がるくらいまで埋め込む
3. 樹脂製のスクレーパーで表面を擦って平らにする
4. ペンで木目を描く
・擦り傷/へこみ
フローリング表面のコーティングが削れた擦り傷や、衝撃によりへこんだ傷の補修方法です。
1. ナイロンパッドで傷を軽く擦る
2. 透明のリペアスティックで傷が少し盛り上がるくらいまで埋め込む
3. 樹脂製のスクレーパーで表面を擦って平らにする
正しい方法で補修できれば、フローリングに付いた傷は目立たなくなります。
傷の状態を見極めて、慌てずに対処しましょう。
・小さい傷は手軽に補修可能
小さな傷なら、フローリングと同じ色のペンや補修用クレヨンを使うと手軽に補修できるでしょう。
■フローリングを張り替える目安は?
フローリングに付いた傷は、劣化を早める原因につながります。
傷の状態が悪化する前に、張り替えを検討しましょう。
・フローリングの耐用年数
フローリングの性質や下地の状態によって変わりますが、約10年で床鳴りやへこみなどの劣化症状が目立ち始めます。
そのため、15~20年ほどを目安にリフォームを行うとよいでしょう。
また傷だけでなく、汚れや色あせなどが目立つ場合もリフォームをおすすめします。
・フローリングのリフォーム方法
フローリングのリフォーム方法は「重ね張り」と「張り替え」が主流です。
<重ね張り工法>
既存フローリングの上に新しい床材を張り付ける方法です。
大がかりな工事がいらず短期間で終わるため、リフォーム費用を抑えられるメリットがあります。
ただし、下地が傷んでいないことが前提条件です。
また床の厚みが増すことにより、ドアの高さを調整する必要があります。
<張り替え工法>
フローリングをすべて剥がして新しい床材を張り直すので、下地の状態を確認できるメリットがある一方、工期や費用も増えます。
そのため、前回のリフォームから10年以上経っている場合や、フローリングから他の床材に変更したい場合、また床鳴りがする場合などにおすすめです。
なお、床の高さは変わりません。
■フローリングにはどんな種類がある?
フローリングの種類は大きく、「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2つに分かれます。
・無垢フローリング
丸太から切り出した一枚板をそのまま使うので、「単相フローリング」とも呼ばれます。
天然木ならではの肌触りと香りを楽しめますが、木質によっては傷が付きやすく、こまめなメンテナンスが必要です。
また調湿作用がある反面、湿気や温度の高い部屋では反りや割れが起こりやすいため、使用する環境を選びます。
・複合フローリング
基材の表面に加工した化粧材を貼り合わせたフローリングで、反りや伸縮の心配がありません。
機能性や色柄など選べる種類が多く、環境や好みに合わせて選べます。
ただし、無垢材のような調湿作用がないほか、人によっては材質の硬さが気になることもあるでしょう。
フローリングに付いた小さな傷は自分で補修できますが、下地の劣化を伴う場合や傷が広範囲におよぶ場合は、業者に相談するのがおすすめです。
アートリフォームでは、さまざまな種類のフローリング材を取り扱っております。
フローリングのリフォームを検討される場合は、ぜひアートリフォームまでお問い合わせください。