窓の断熱リフォームで冬も夏も快適に！種類や費用、知っておきたいこと

冬になると、住宅の寒さに悩まされる方も多いのではないでしょうか。実は部屋の熱が最も逃げる場所は「窓」のため、住宅の断熱性を高めるには窓の断熱リフォームが非常に重要です。
今回は、窓の断熱リフォームの重要性をはじめ、種類や費用などをご紹介します。

■窓の断熱リフォームで快適な住宅へ

・窓の断熱リフォームの重要性

住宅の空気は窓や玄関などの開口部だけでなく、屋根や外壁、床などからも絶え間なく出入りしています。なかでも窓からの出入りが最も多く、その割合はおよそ50～70％にものぼります。

温度差のある空気は、互いに釣り合いを取ろうとする性質をもちます。そのため、夏は冷房で冷えた室内に侵入し、冬は窓際のほうへと逃げていきます。
どれだけ室内を適温に調整しても暑さや寒さを感じるのは、窓が外気と触れ合っているためです。

・断熱リフォームで得られるメリット

窓の断熱性を高めると冷暖房が効きやすくなるため、光熱費の節約や省エネにつながります。また、外気が窓に直接触れられなくなり、結露を防止できるのも、断熱リフォームのメリットです。

■窓の断熱リフォームの種類と費用

窓の断熱リフォームには種類があります。

・内窓の設置

既存の窓の内側に新たな窓を増設する方法で、二重窓とも呼ばれています。断熱効果が高く、簡単に取り付けられるため、最もおすすめのリフォーム方法です。
マンションの場合、共用部である窓自体のリフォームはできませんが、内窓は内装の扱いとなり、管理組合の許可が下りやすい傾向にあります。また防犯や防音対策にも有効です。
リフォーム費用は1か所当たり8～20万円程度、小さな窓であれば4～6万円程度が相場です。

・サッシの交換

従来のアルミサッシに変わり、注目を集めているのが樹脂サッシです。樹脂サッシは気密性に優れており、アルミサッシよりも高い断熱・防音効果が期待できます。
内窓として利用する方法と、サッシごと交換する方法がありますが、どちらを選んでも十分な断熱効果を得られます。

内窓として利用する場合の費用は4～20万円程度、サッシごと交換する場合は50～60万円程度が相場です。
なお、サッシ枠のみを交換する場合は10万円程度で済みますが、家の老朽化に伴い、窓周辺の外壁も補修する場合は25万円程度の予算を想定しておきましょう。

・ガラスの交換

一般的な窓は1枚のガラスが採用されているのに対し、断熱用の窓は複数枚のガラスを1組にした複層ガラスが採用されています。複層ガラスとは、ガラスとガラスの間の空間に外気を閉じ込め、断熱性を高めているものです。

しかし、ガラスの交換のみでは断熱効果が低く、窓周辺から隙間風が侵入してくるので、複層ガラスに交換する際は窓周辺の気密性を高めるリフォームも同時に行うのがおすすめです。
リフォーム費用は5～15万円程度が相場です。

・窓全体の交換

ガラス、サッシ、窓枠などすべて交換する場合のリフォーム費用は、10～50万円程度が相場ですが、窓の面積によっては高額になります。
費用を抑えて窓全体を交換したい場合、既存の窓の上に新しく窓枠を被せるカバー工法がおすすめです。費用は10～20万円程度ですが、圧迫感や窓の面積が小さくなってしまうデメリットもあります。

■リフォームする前に知っておきたいこと

・マンションをリフォームする場合

先述した通り、マンションの窓は共用部に該当するため、自己判断でのリフォームはできません。マンションの窓をリフォームしたい場合は管理規約を確認し、管理組合の許可を得たうえで行いましょう。

・床下の断熱リフォームもセットで行うと◎

実は多くの住宅で床下の断熱性が低い傾向にあります。住宅全体の断熱性を高めるなら、窓の断熱リフォームとセットで床下の断熱リフォームも検討してみてはどうでしょうか。

・断熱リフォームに使える補助金制度も確認

住宅を断熱リフォームする場合、一定の条件を満たしていれば利用できる補助金制度があります。「既存住宅における断熱リフォーム支援事業（旧・断熱リノベ）」と「次世代省エネ建材の実証支援事業」などが該当しますが、どちらも申請の受付は数回に分けて実施されるため、申請のタイミングを把握しておきましょう。また、申請の条件や方法なども併せて最新の情報をチェックするようにしてください。

アートリフォームは断熱リフォームの実績も豊富にあります。住宅の寒さにお悩みの方は、ぜひアートリフォームまでご相談ください。