床材の種類でペットに優しいものはどれ?選び方とおすすめの床材ご紹介!
今や大事な家族の一員としてペットと暮らしている方も多くいます。しかしペットは元々人間とは暮らし方が違うので、人間の基準だけで生活のしやすさやデザインを決めてしまうと負担になってしまうこともあります。
そこで、今回は自宅の中でペットと一緒に暮らしている方に向けて、おすすめの床材の種類や、床材選びのポイントをご紹介いたします!
■ペットに優しい床材なら飼い主も安心
ペットに優しい床材は、飼い主にとっても安心できる理由がたくさんあります。
・歩く音が気にならない
ペットと一緒にマンションで暮らしている方にとって、歩くたびに爪が床材に当たる音は気になるものではないでしょうか。
他にも、高いところから飛び降りたときの足音が下の階に響く心配もしなくてはなりません。ペットに優しい床材を選ぶことは、音に関する悩みを軽減することにつながります。
・ペットの足腰に負担がかかりにくい
飛び降りたときの心配は、音だけではありません。ジャンプをすると、着地のたびに足腰に負担がかかります。やわらかめの床材なら、衝撃を和らげてくれるので安心です。
・ペットのアレルギー対策にも
最近は、アレルギー体質のペットも増えているようです。
ダニなどのアレルゲンが発生しにくく、手入れしやすい床材を選びましょう。
■床材の選び方はここをチェックしよう!
長毛種の犬や猫は一般的なフローリングでは毛で滑ってしまい、年齢によっては足腰に負担がかかってしまいます。また、フローリングも爪が当たることで傷がつきやすくなってしまいます。
まずは床材の選び方について4つのポイントを確認しましょう。
・滑りやすさ
ツルツルとしたフローリングはもちろん、大理石など凹凸がないものは非常に滑りやすく、脚の関節を痛めやすくなってしまいます。最近はペット用の滑り止め加工がされた床材もありますので、できるだけ滑りにくい素材を選びましょう。
・消臭効果は必要?
日頃ずっと一緒に生活していると気にならないという方もいらっしゃるかもしれませんが、ペットを飼っていない方にとって、ペットのニオイは意外と気になります。床全てを消臭効果のあるものにしなくても、トイレやご飯を置く場所にだけ使うという方法もあります。
・お手入れのしやすさ
ペットと暮らしていると、うっかり粗相があったり、ご飯をこぼしてしまうこともありますよね。そんなときに水拭きが可能な種類の床材は非常に便利です。
・耐久性は高い?
おしゃれで人気が高い無垢材の床材は柔らかい種類が多く、ペットの爪で傷がつきやすいことがあります。表面が硬いとペットの足腰に負担がかかることもありますので、弾力性と耐久性を兼ね備えたものがおすすめです。
■おすすめ床材の種類
ペットにはどんな種類の床材が向いているのか、こちらで4つご紹介いたします。
・クッションフロア
滑りにくい素材としてクッションフロアは非常に優秀な素材です。
クッション性があるので、人間が直接床に寝転んだり座ってもすぐに体が痛くなりません。医療施設でも使われることが多いので、ペットだけでなく小さなお子さんや年配の方がいるご家庭にもおすすめの床材です。
・タイルカーペット
タイルカーペットはカーペットを敷いているかのように短い毛がついた床材です。
表面がタオルのようにリング状になっていると爪をひっかけてしまいますが、切りっぱなしの状態なので安心です。滑り止め効果が非常に高く、衝撃吸収もしてくれるのでペットが活発に動き回っても安心です。
また、タイルカーペットは汚れたところだけを剥がして洗うこともできるため、衛生面も非常に優れています。デザイン性も豊富なので、好きな色や柄を組み合わせることもできます。
・フロアタイル
日本では少ないかもしれませんが、欧米ではよくフロアタイルを床材として使用しています。フロアタイルは粘土でできているので固い素材ですが、表面に凹凸があるため滑り止めの効果を果たしてくれます。
ペットが主に生活している場所だけでもフロアタイルにすると、足腰の関節への負担をかなり減らすことができます。
・高性能なペット用床材もある
一般的な種類の床材でもペットと快適に暮らす方法はありますが、最近はペットと暮らしている方向けにペット用床材もあります。アンモニア汚れに強いものや、ワックスがけが不要なものなど様々です。一緒に暮らしているペットの特徴と比べて、適しているものを選ぶこともおすすめです。
■市販のペット用床材
市販されているペット用の床材をいくつかご紹介いたします。
・ペット用床材とは
ペット用床材に共通する大きな特徴として、滑り止め効果や消臭機能、傷つきにくい加工、汚れにくい加工、クッション性などが挙げられます。機能性に優れたおしゃれなものが揃っているので、ペットを飼っていない家庭にもおすすめです。
・クッションフロア
手軽に使える、おすすめのペット対応クッションフロアをご紹介いたします。
<CFシート-P NW/東リ>
一般的なクッションフロアよりも傷がつきにくく、ペットが爪で床を引っ掻いても安心です。木目の溝は少し浅めなのでゴミが溜まりにくく、表面に抗菌加工が施されているため、手軽に衛生対策ができます。
デザインの種類が多く、好きな雰囲気に合わせて選べます。
<消臭快適フロア/サンゲツ>
床材の表面に練り込まれた消臭剤が、においの成分を分解します。ペットのにおいだけでなく、生活臭も消臭してくれるので、急な来客時も安心です。
木目以外のデザインもあるので、敷く場所を選びません。
・タイルカーペット
おしゃれで機能が充実したペット用タイルカーペットをご紹介いたします。
<ホームタイル/日本絨氈(じゅうたん)株式会社>
ペットと飼い主の快適な生活を重視して開発されました。特殊加工の滑り止めや十分な弾力性、抜け毛が舞い散らない加工、純国産品質などメーカーのこだわりが詰まっています。
色やデザインが豊富なので、いろいろな組み合わせを楽しめます。
<STYLE KIT/サンゲツ>
裏面に吸着加工が施されているので、掃除機をかけても端がめくれません。他にも、遮音効果や保温効果、半永久的に持続する消臭機能など、機能性も充実しています。
さまざまなトーンの色があり、組み合わせも自在です。
・フローリング
市販されているペット対応フローリングをご紹介いたします。
<ラシッサ/LIXIL>
耐水性、抗菌性、耐アンモニア性のある床材なので、ペットのにおいはもちろん、生活臭を軽減してくれます。また、ペットが滑りにくい加工が施されており、足腰にも優しいのが特徴です。
色やデザインの幅が広く、高級感のある見た目を演出できます。
<ワンラブフロア/(大建工業)>
抗菌加工が施されているので、いつでも衛生的な環境を維持しやすいでしょう。また、表面は滑りにくい仕様のため、ペットが走り回って遊んでも安心です。
8種類の色柄が用意(2023年1月現在)されており、ペットの毛の色に合わせてセレクトできます。
<アーキスペックシリーズ/パナソニック>
抗菌や高ウイルス加工などの性能が充実しているので、ペットがいない家庭にもおすすめの床材です。
デザインが豊富で、突き板の他にシート状の石目も選べます。
■床材リフォーム前に知っておきたいポイント
最後に床材をリフォームする前に知っておきたいことを3つ紹介します。
・費用相場について
ペットと飼い主が満足できるような機能満載の床材は安いものでも1㎡あたり8,000円程度、高いものでは20,000円近くすることもあります。
前述でご紹介した3種類の床材は1㎡あたり、クッションフロアが6,000~10,000円、タイルカーペットが5,000~8,000円、フロアタイルでは5,000円前後が相場となります。
ただし床材だけではなく工事費用も必要になりますので、詳しい見積もりは施工を依頼する業者に相談してみましょう。
・床材の色について
好みやお部屋の印象に合わせて床材を決めた場合、気を付けておきたいことがペットの抜け毛です。ペットの種類にもよりますが、夏前と冬前は大量に毛が生え変わるため抜け毛が非常に多くなります。白い毛のペットがいる場合、黒っぽい色を選ぶと抜け毛が目立つことになります。お部屋の調和や好みだけでなく、ペットの抜け毛についても考えておくことをおすすめします。
・塗料は自然塗料がおすすめ
工事の際に気を付けたいことが、床に塗料を使用する場合です。
工事の音やにおいは人間であってもストレスを感じやすいですが、人間よりも音やにおいに敏感なペットはさらに大きなストレスを抱えてしまいます。
塗料に含まれる物質によってはペットの健康にも影響を与えてしまいます。
ペットがいるご家庭ではできるだけ自然塗料を使うようにしましょう。自然塗料は自然の素材を使用しており、ペットにも影響が少ないのでおすすめです。
メンテナンスは必ず自然塗料の扱いがある業者に依頼するようにしましょう。
大切なペットと長く元気に暮らすためには床材選びも手を抜けませんよね。
アートリフォームでは、ペットと暮らすご家庭はもちろん、猫カフェの施工実績もあり、ペットと人が暮らす住宅に関するノウハウが十分にあります。
大切なペットのことを思いやったリフォームをお考えでしたら、是非アートリフォームまでご相談ください。