【使いやすさバツグン!】キッチンリフォームのレイアウト方法を解説!
キッチンをリフォームする際は、デザイン性や機能性も大事ですが、毎日利用する場所なので、使い勝手がよく、長く利用できるかどうかを考えましょう。今回は代表的なキッチンリフォームの種類やレイアウト法をご紹介します。
■4種類のキッチンタイプ
キッチンには代表的な4種類の「型」があり、見栄えはもちろん、使い勝手にもそれぞれ特徴があります。
・I型キッチン
調理台、コンロやシンクなどの調理スペースを横一列に配列した型です。横一列なので、お料理の下準備や調理、配膳などを平行移動の導線で済ませられるシンプルなデザイン。キッチン幅が広いと移動距離も長くなってしまうので、あまり大きなキッチンにはおすすめできませんが、コンパクトに便利なキッチンを作りたい方には向いています。最大で270cm前後の長さなら扱いやすいそうです。
・L型キッチン
コンロやシンクなどの調理スペースをL字型に配置した型になります。L型キッチンは収納場所を広く取りやすく、調理などの作業をする際にも少ない歩幅でスピーディーな動きができるため、家事がしやすいです。L字ラインの1面のみが壁に向くように設置することで、対面式キッチンにすることができます。L型はI型よりも広いスペースを必要とするため、最低16畳以上は確保しておく必要があります。
・U型キッチン
調理スペースをコ型に配置した型になります。独立した空間になるため、好みは解れますが、調理スペースが広く取れて、収納も充分に確保することができます。U型になっているため、体の向きを変えることで、様々な作業をすることが可能。料理人などには好まれる型といわれています。しかし、目的なくただ広いスペースが取れるとい理由で選ぶと、キッチンスペースを持て余してしまうため、使用用途を明確にして、選びましょう。
・II型キッチン
調理スペースを2列に分け、平行に配置した型です。I型と比べて、火まわりや水回りを分離している分、横の移動距離を少なくできるため、作業スペースを広く確保することができます。コンロとシンクがそれぞれのカウンターに搭載されるため、体の向きを変えることによって、動線も少なく利用することができます。また、対面型キッチンを作りやすく、家族と楽しく会話したいという方にはおすすめです。通路幅は1人で効率的に使いたい場合は、80~100cm、2人以上で使用する場合は、100~120cmほどが理想的といわれています。
■キッチンのレイアウト方法
続いてキッチンの代表的なレイアウト法をご紹介します。
・クローズドタイプ
名前通り、キッチンが一つの壁のように囲まれ、リビングやダイニングから独立した空間になります。料理や片付けに専念したい場合や、調理中の煙やにおいを広げたくないという方にはおすすめですが、どうしても閉鎖的な空間になりがちで、料理をしている際にも家族とコミュニケーションを取りにくいです。
・オープンタイプ
クローズドタイプと正反対のレイアウト法が「オープンタイプ」です。リビングやダイニングとキッチンが一体化した空間になっているため、家族とのコミュニケーションがとりやすく、対面型キッチンを作りやすいです。配膳や片付けの際にも動線を短く済ませることができるため、作業効率が高く、動きやすいタイプになります。
・セミオープンタイプ
リビング・ダイニングとキッチンをカウンターで仕切っている「セミオープンタイプ」はキッチンリフォームの中で最も人気の高いレイアウトです。
キッチン側から家族へのコミュニケーションが取りやすく、反対にダイニング側からは作業中の手元や調理器具は見えないという作りになっているため、クローズとオープンの利点を上手く取り入れています。
■配置する際に考慮すべき点
冷蔵庫などを配置する際にはいくつかポイントがありますので、ご紹介します。
・調理の手順を考慮したレイアウト
効率の良いキッチンレイアウトを考える際は調理の流れ(冷蔵庫から食品を取り出す→洗う→刻む→加熱する)を意識した配置にすると作業をスピーディーにすることができます。
右利きの人は右回りに、左利きの人は左回りに冷蔵庫(食品を取り出す)→シンク(洗う)→調理台(刻む)→コンロ(加熱する)という風に配置していけば、調理手順に則ったレイアウトにすることができるので、使いやすいです。
・導線を考慮したレイアウト
キッチンの動線を考えたときに、快適な作業をやりやすいのはコンロ・シンク・冷蔵庫の3点を三角形になるように配置することだといわれています。コンロからシンクまでの距離が大体120~180cm、コンロ・シンクから冷蔵庫までの距離を120~210~270cmほどに調整すると、動きやすいレイアウトになります。
・収納を考慮したレイアウト
収納についても、いくつかの注意点があります。キッチンを効率よく使うためにも収納については事前にしっかり考えておきましょう。
・よく利用する調理器具などは目につきやすいよう腰の高さの範囲に置いておく
・調理台にはものを置かずに広々と清潔な環境にしておく
・使うものと使う場所は近づけて配置する((フライパンなどの調理用具はコンロ付近に収納する)
・収納スペースにはラックや仕切りを入れて、より使いやすくする
など、収納にも気を使うことで、キッチンでの作業効率もアップさせることができます。
まとめ
キッチンは家族とともに長く使っていくもの。リフォームするなら家族とのコミュニケーションのことや、作業のしやすさなどを考慮した上で、より使いやすいものにしたいですよね。リフォームする際は、是非、この記事のことを思い出して、目的に応じたレイアウトを選びましょう。