リノベーションを成功させるための3ステップとメリット・デメリット
「家の間取りを変更したい」「使い勝手が悪くなってきた」など、家に対する不便さは誰でもあります。その不便を減らす方法としてリノベーションを検討してみませんか?今回はリノベーションに関するメリット・デメリットとともに、納得いくリノベーションをするために必要な3つのステップをご紹介いたします。
■リノベーションのメリット
家を自分たち好みに作り替えることができるのはリノベーションの大きなメリットです。ですが、同時にデメリットがあることも把握していなければなりません。はじめに、リノベーションのメリットとデメリットを把握しておきましょう。
・生活スタイルに合わせて設計しなおせる
これまでは、購入した住宅に合わせて生活スタイルを考えなければなりませんでしたが、リノベーションをすることによって、自分の生活スタイルに合わせた空間に設計しなおすことが可能になります。今までは使いづらかった間取りや水回り設備も家族の要望通りに変更できますし、壁や床などの材質やデザインといったものも、こだわりに合ったものへカスタマイズできます。自分たちの生活スタイルに合わせた便利で素敵な住宅へとリノベーションしてみましょう!
・購入する物件の選択肢が増える
新築物件に的を絞って探すと、立地や費用面で選べる物件が限られてしまいますが、中古物件を含めると選択肢は広がります。近年は中古物件数が増加傾向にあり、中古物件を選んでリノベーションする方も増えています。
間取りが気に入らなくても、リノベーションをしてしまえば問題ではなくなりますし、費用面においても新築物件を買うより、中古物件を購入してリノベーションをする方が安く済むので、中古物件選ぶメリットは多いと言えます。
・注文住宅よりもコストがかからない
自分の理想やこだわりが凝縮した「注文住宅」。魅力的ですが、新たに家を建てる場合、建ぺい率などの制約によりあまり大きな建物は建てられません。その点リノベーションは既存の大きさで内装を好きなように変更できるわけですから、とてもお得だといえます。実際にかかるコストも20~30%安く抑えられるのだとか。
■リノベーションのデメリット
・耐震補強や修繕が必要なこともある
中古物件は基礎が老朽化していたり、耐震基準に達していない場合があります。
1981年6月以前に建てられた家は、現在の建築基準法で定められている耐震基準に適合していない可能性があり、リノベーションの際に改修しなければならないかもしれません。
・工期が長引くこともある
何も手を加えない場合、契約が成立すれば、すぐに入居することが可能です。
リノベーションで手を加える場合、住宅の検査、デザイン設計、工事といった期間が必要です。工事の規模や老朽化の程度によって工期が長引く可能性もあり、スケジュール管理が必要になります。
・リフォームローンの金利が高くなる可能性がある
リノベーションでは住宅ローンが利用できません。
利用できるローンは限られており、「住宅購入と併せて利用する」「銀行で借り換える」「金利の高いリフォームローンを利用する」のいずれかになります。費用が大きい場合は、毎月の返済額や金利を長期的な視点で検討しなければなりません。
■リノベーションをすすめるステップ
リノベーションのメリットとデメリットをご覧いただいたら、いよいよ行動するための3ステップです。
・家のプランニングをする
はじめに完成イメージを明確にします。完成イメージがあやふやの状態で見切り発車すると、いつの間にか理想からずれて、気が付けば「こんなはずじゃなかった」と後悔することになります。完成イメージは写真や絵などを用意してできるだけ具体的しておくと、リフォーム会社に希望が伝わりやすくなります。
・優先する場所をランキング化する
リノベーションをする箇所に優先順位をつけます。
リノベーションの需要が多いのは水回りです。毎日使うものなので、設備のグレードアップを希望する方もいらっしゃいますが、水回りの工事は高額になりやすいので、こだわりが強すぎると予算オーバーすることも考えられます。リノベーションしたい箇所があるなら、リノベーションの費用対効果をランキング化してみましょう。
・予算を考える
最後に予算を決めます。
費用が高額になる時はローンを組むのも一つの方法です。ローンを組むなら、自分で捻出できる頭金の額や返済期間を家族で話し合いましょう。思っていたよりも借りられなかったという事態を避けるために、ローンを組むための条件も前もって調べておくことをおすすめします。
予想していた費用よりも見積金額が高い時は、人件費などが含まれているからかもしれません。見積書に不明な点があるときは、担当者に質問して内容を理解して工事を依頼しましょう。リフォーム会社とは長い付き合いになるので、信頼できる会社選びが大切です。