土壁の劣化にお悩みの方へ、リフォーム方法や費用、工期をまとめてご紹介
土壁には独自の魅力がある反面、劣化が進むとさまざまなトラブルが発生します。
土壁の劣化に悩んでいる場合は、思い切ってリフォームしませんか。
今回は土壁をリフォームする方法について、費用や工期も併せてご紹介いたします。
■土壁をリフォームする方法は主に4つ
表面が崩れやすくなったときや、カビ・においが気になりだしたら、リフォームを考えるタイミングです。
・土壁のリフォーム方法
4つの方法をご案内いたします。
<土壁を塗り直す>
リフォームで本来の質感を取り戻したい場合は、土壁を塗り直しましょう。
まず業者が土壁の状態を調べて、補修する部分に下地用の土を塗ります。
1週間ほどかけて下地を乾かしたのち、新しい土壁を塗り重ねていく方法が一般的です。
土壁の補修は、元の風合いを維持したい方におすすめです。
<漆喰や珪藻土に塗り替える>
土壁の上に、別の素材を塗り重ねるリフォーム方法です。
漆喰(しっくい)は江戸時代よりも前から用いられており、美しくなめらかな仕上がりが好まれています。
一方で珪藻土(けいそうど)は建築材としての歴史は浅いものの、通気性や調湿性に優れ、温かみのある仕上がりが特徴です。
全体的に部屋の雰囲気を変えたい場合や、土壁の機能性を高めたい場合は塗り替えを検討しましょう。
<クロスを貼る>
手軽に部屋の雰囲気をガラリと変えたい場合は、土壁にクロスを貼るリフォームがおすすめです。
デザインや機能性など種類が充実しているので、好みに合わせて選べるでしょう。
なお、土壁の表面をパテで平らにしてから直接クロスを貼る方法と、石こうボードや合板の上からクロスを貼る方法があります。
<ペンキを塗る>
リフォーム費用を抑えたいなら、土壁の上にペンキを塗るリフォームもあります。
ただし、表面の汚れは目立ちにくくなりますが、土壁ならではの風合いや機能性が失われる点に注意が必要です。
・リフォーム費用と工期
リフォーム業者によって異なるものの、土壁を塗り直す場合の費用は1m²あたり1万円以上、工期は1か月以上が目安です。
漆喰や珪藻土に塗り替える場合は、6畳ほどの部屋で12~20万円程度、工期は2~4日程度、クロスを貼るリフォームだと費用は10~15万円程度、工期は1~2日程度で完了します。
■土壁にペンキを塗る方法ならDIYできる?
DIYでのリフォームを行う場合は、ある程度のリスクを理解したうえで行うか、不安な場合は業者への依頼を検討しましょう。
・DIYはおすすめしない
土壁補修用のキットやペンキも目にしますが、自力で補修せずにリフォーム業者へ依頼するのがおすすめです。
補修の範囲が小さくても、それなりの時間と手間がかかるほか、失敗するリスクもあります。
・リフォーム業者へ依頼すべき理由
土壁のリフォームを業者に依頼すべき理由は以下の通りです。
<補修箇所の判断が難しい>
土壁のリフォームはまず状態を確認したうえで、場合によっては下地処理が必要です。
しかし、土壁の損傷具合を素人が判断するのは難しいため、下地が整っていないままDIYすると、うまく仕上がらない可能性があります。
<電気配線を行えない>
土壁にコンセントが埋め込まれている場合、補修と同時に配線工事をする必要があります。
電気配線の取り扱いは資格を要するため、DIYで対処するのはほぼ不可能でしょう。
<技術力が求められる>
土壁の材料を取り扱う際は、知識と経験、技術が求められます。
素材が特殊な場合、仕上がりの美しさに大きく現れるため、工程やタイミングを慎重に見極めなければなりません。
リフォーム業者なら、土壁の状態を見極めて正しい方法でリフォームしてくれます。
時間と手間、費用、仕上がりのバランスを考えても、リフォーム業者に依頼するのが賢明です。
■よくある土壁のリフォーム事例をご紹介
土壁のリフォームで、よくある事例をご紹介いたします。
・和室に合う壁紙へリフォームした事例
くすんだ色味の壁紙は、和の味わいが感じられます。
土壁と似た色の壁紙を選べば、和室の雰囲気を壊しません。
・白色のクロスへ貼り替えることも可能
土壁に白いクロスを貼ると、部屋の雰囲気を一気に変えられます。
クロスへの貼り替えはリフォームの中でも費用を抑えやすいので、おすすめです。
アートリフォームは、土壁のリフォームに関するご相談も承っております。
ご予算や仕上がりのイメージをお伺いし、理想的なリフォームを実現いたしますので、土壁のリフォームはぜひアートリフォームにお任せください。