介護リフォームは早めの検討を！利用できる補助金制度やリフォーム事例を解説
介護リフォームとは、住宅の危険な場所を解消するために行うリフォームのことを指します。
後に後悔しないよう、早めに検討することが大切です。
今回は介護リフォームについて、利用できる補助金制度やリフォーム事例も併せて解説いたします。
■介護リフォームの目的と補助金制度
住み慣れた家に安心して暮らし続けられるよう、補助金制度を利用して介護リフォームを検討してみませんか。
・介護リフォームの目的
介護リフォームは、本格的な介護が始まる前に済ませましょう。
＜暮らしやすい環境を整えるため＞
年齢を重ねて体力が低下すると、さまざまな場面で体に負担を感じるほか、小さな段差でも事故につながる要因となりかねません。
介護リフォームで住環境を改善し、家の中で起こる事故やケガを未然に防ぎましょう。
＜介護者の負担を軽減するため＞
介護リフォームは介護を受ける方だけでなく、介護をする方の負担軽減にも有効です。
介護を受ける方が自立的に過ごせる環境を整えることで、介護者が感じる肉体的・精神的な負担を減らせるうえ、介護もスムーズになるでしょう。
＜自分の将来に備えるため＞
介護リフォームを先延ばしにすると、突然介護が必要になった場合に慌てることになるかもしれません。
将来に備えて、どこをどのようにリフォームすれば快適に過ごせるのかを考えてみましょう。
・介護リフォームは補助の対象
介護保険制度の「住宅改修費」を利用すれば、介護リフォームにかかった費用の一部が国から還付されます。
住宅改修費の上限は20万円で、他の介護保険サービスと分けて利用できるので、介護リフォームを計画中の方は、ケアマネージャーなどに相談してみましょう。
介護保険（住宅改修費）を利用する際の要件は、次の通りです。
- 要支援・要介護認定介を受けている
- 介護リフォームをする住宅に利用者が住んでいる
なお、利用は1人1回限りが基本ですが、3段階以上要介護度が上がった場合や住所が変わった場合は再び申請可能です。
また、1つの住宅に複数名の要介護・要支援者が住んでいる場合は、利用者ごとに支給額が設定されます。
・介護リフォームの流れ
介護保険を利用する場合の流れをご紹介いたします。
1．ケアマネージャーに相談する
2．家族やケアマネージャー同席のもと、リフォーム業者と打ち合わせをする
3．自治体へ提出する書類の作成と事前申請・工事請負契約を締結する
4．着工
5．介護リフォームが完了したら仕上がりを確認する
6．リフォーム業者へ支払いをする
7．工事完了後に再び自治体へ申請をする
8．審査が行われたのち、住宅改修費を受給する
住宅改修費の申請は、着工の前と後で2回行う必要があります。
■介護リフォームはどんな工事をするの？
優先して取り組むべき介護リフォームをご紹介いたします。
・玄関の介護リフォーム事例
介護を受ける方が安全に外出できるようリフォームしましょう。
具体的には、滑りにくい床材への張り替え、出入りがしやすい玄関ドアへの交換、スロープや手すりの設置、上がり框（かまち）との段差解消などがおすすめです。
なお、式台や手すりを設置した場合のリフォーム費用は、10万円以内が目安です。
・トイレの介護リフォーム事例
トイレは1人での利用を前提に、介護者がサポートしやすいようリフォームしましょう。
具体的には、引き戸への交換、廊下との段差解消、手すりの設置、和式トイレから洋式への交換などがあります。
なお、和式から洋式への交換は25～40万円前後で行えますが、配管工事を伴う場合は費用が変わるので、まずはリフォーム業者に相談しましょう。
・浴室の介護リフォーム事例
浴室をリフォームする際は利用者の安全を確保しつつ、心が落ち着く空間を実現しましょう。
たとえば、脱衣所との段差解消、滑りにくい床材への張り替え、壁の低い浴槽への交換、手すりの設置などが挙げられます。
なお、手すりの設置と滑りにくい床材への張り替えを行なった場合のリフォーム費用は、10～20万円前後が目安です。
・階段の介護リフォーム事例
階段をリフォームする際は、転倒を防ぐためにも安全性と利用のしやすさを考えることが大切です。
具体的には、手すりの設置、段差の解消、滑り止め対策、昇降機の設置などがあります。
なお、手すりを設置する場合のリフォーム費用は、部分的に取り付けるなら1～5万円程度、階段全体へは10万円程度が目安です。
また、壁の補強工事も併せて検討しましょう。
介護リフォームは、住宅によってさまざまな事例があります。
介護保険の補助金制度を利用すると費用の一部が戻ってくるので、介護リフォームを検討中の方はリフォーム業者へ相談してみましょう。
実績が豊富なアートリフォームに、ぜひお任せください。
