一戸建てのフルリフォームにはいくら必要？予算500万円でなにができる？

一戸建てのフルリフォームを考え始めたとき、最も気になるのはリフォームに必要な費用ですよね。できるだけ抑えたいと考える方が多いかと思いますが、実際に一戸建てのフルリフォームにはどれくらいの予算が必要になるのでしょうか？
また予算500万円でもフルリフォームはできるのでしょうか？
今回は一戸建てフルリフォームの費用相場をはじめ、500万円でできるリフォームについてご紹介いたします。

■一戸建てのフルリフォームとは

まずは一戸建てのフルリフォームについてご紹介いたします。

・一戸建てのフルリフォームとは

一戸建てのフルリフォームは、基礎部分だけを残してすべての変更が可能です。設備の変更はもちろん、間取りを変更したり断熱性を向上させたりもできます。
ただし、住宅の形を変更することや階層を増やすことはできません。また、建築基準法などによっては間取り変更ができないこともあります。

・一戸建てフルリフォームの費用相場

一戸建てのフルリフォームの費用は住宅の規模や工事内容によって異なりますが、坪単価で見ると1坪あたり17～60万円ほどが相場です。これを見ると費用の差額に幅があることがわかります。そのため、どのようなリフォームをしたいのかを事前に考えて、予算とともにリフォーム業者に相談しましょう。

・500万円では部分的リフォームのみ

500万円でできるリフォームは部分的なリフォームのみです。たとえば設備の交換、表面的な部分のリフォームなどが挙げられます。500万円でリフォームしたい場合は優先したい場所を考えておきましょう。

■500万円でできるリフォームとは

こちらでは500万円でできるリフォームを3つご紹介いたします。

・水回りのリフォーム

トイレ、キッチン、浴室、洗面所などの水回りは500万円でフルリフォームができます。しかし、壁付けキッチンから対面式に交換する場合は、費用が高くなることもあるため注意しましょう。

キッチン…50～150万円
浴室…50～150万円
トイレ…15～50万円
洗面所10～50万円

・内装のリフォーム

内装リフォームの場合、壁材や床材の張り替え以外に天井のクロス張り替えなども500万円で可能です。ただし、選ぶ素材によっては費用が高くなることもあるため、抑えたい場合はリフォーム業者へ確認しましょう。

壁・天井のクロス張り替え…750～1,500円/m²
フローリングの張り替え…2～6万円/畳

・間取り変更のリフォーム

大きな間取り変更はできませんが、間仕切りやドアの撤去・増設であれば500万円で可能です。また、最近人気を集めるDKをLDKに変更するなどのリフォームもできます。

間仕切りやドアの撤去…7～23万円
間仕切りやドアの新設…8～35万円
LDKへの拡大…100～300万円

・500万円でできないリフォーム

500万円では一戸建てのフルリフォームはできません。また、500万円では床下配管の交換や大きな間取り変更、耐震や断熱リフォームなども難しいでしょう。
先ほどもお伝えしたように、基本的には間取りを変更せずに部分的なリフォームのみと考えましょう。

■築年数が古い場合はなにを優先する？

最後に築年数が古い一戸建てのリフォームで優先すべきことを2つ紹介します。

・外壁・屋根のリフォーム

過ごす時間が長い室内を優先してしまいがちですが、屋外のリフォームも重要です。外壁や屋根の傷みを放置すると基礎部分に影響を及ぼし、結果的に住宅の寿命を縮めることにつながります。築10年以上が経過している場合は外壁や屋根のリフォームを優先しましょう。

外壁…80～200万円
屋根…50～300万円

・耐震補強が必要になることも

築30～40年以上が経過している場合は耐震補強も考えることをおすすめします。簡易的な補強であれば30万円ほどで可能です。

耐震補強…150～200万円

一戸建てのリフォームはできることが多いので悩んでしまいがちですが、生活に支障が出ている場所はないかを基準に考えましょう。
アートリフォームでは予算に応じたリフォームをご提案いたしますので、ぜひご相談ください。
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■フルリフォームの費用を抑えるコツ

フルリフォームの費用を抑えるコツをご紹介いたします。

・使えそうなものはそのまま使う

フルリフォームは通常のリフォームよりも工事の規模が大きい分、費用がかかります。
使っている家具や設備を利用できるようなら、そのまま活かすようにしてみましょう。
その際、新しい部屋の見た目と調和するように、インテリアのテーマに気を配るのがポイントです。

・設備やグレードを慎重に選ぶ

フルリフォームの予算を少しでも抑えたいなら、設備やグレードを慎重に選びましょう。
そのためには、どこをどう変えたいのかを明確にしておく必要があります。
たとえば、キッチンの使い勝手を優先するなら思い切ってハイグレードキッチンを選び、人目に付きにくい部分をコストカットするなどです。
希望を明確にしておくことで製品の選び方が細かくなり、叶えたかった望みとコストカットの両立ができます。

・リフォームのプロにアドバイスを求める

プロの意見を参考にすることで、コストカットができることもあります。
何度も打合せを行い、機能性と予算のバランスがとれた方法を模索していきましょう。
なお、フルリフォームの依頼先は設計から施工までを自社で行うオールワンストップ業者がおすすめです。
豊富な経験と知識をもとに、高品質で無駄を省いた手段を提案してくれるでしょう。

・減税制度を利用する

一定の要件を満たすリフォームを行えば、減税制度の対象です。
控除される税金の種類は所得税や固定資産税、贈与税などで、なかには併用して申請できる制度もあります。
利用条件や控除額は工事によって異なるため、制度の内容を確認しておきましょう。

・補助金や助成金を利用する

耐震や省エネ、バリアフリーリフォームなどをする場合、国や各自治体が実施する補助金や助成金制度を利用することも可能です。
制度の内容や条件は各自治体によって異なりますが、数十万～百万円近く補助を受けられるものもあります。
制度の多くは、予算に達した時点で受け付けが終了するので、スケジュールを確認しておきましょう。

■500万円以内で納得のいくフルリフォームをするには

500万円以内の予算で納得のいくフルリフォームをするためのポイントをご紹介いたします。

・場所と内容に優先順位をつける

先述したように、フルリフォームは工事の規模が大きいため、予算をかけるポイントを見誤らないことが大切です。
設備を選ぶ際、コスト削減を優先し過ぎると機能が不足していることに気付かず、完成後に後悔するかもしれません。
まず優先したいところを明確にして、予算のメリハリをつけるようにしましょう。

・費用がかからない工法を選ぶ

製品によって工法が変わることも覚えておきましょう。
特に、オーダーメイドの設備を選ぶと設置する手間がかかるため、工賃は上がります。
一方、既製品は比較的設置が簡単で工賃がかかりにくく、予算を抑えられます。
予算を抑えつつ特別感のある仕上がりを求めるなら、リフォーム業者が提供する独自ブランドの設備を選ぶのもおすすめです。

・工事以外の費用も念頭に置いておく

フルリフォームをするときは、リフォーム費用以外にもお金がかかります。
具体的には工事車両の駐車場代、仮住まいへの引っ越し費用と家賃、トランクルームの利用料などですが、家の状態や周辺環境によって異なります。
追加費用が発生しても焦らず対応できるよう、余裕をもって予算配分をしましょう。