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施工事例

K080 庫裡(くり)の大改装

K080 庫裡(くり)の大改装

  • 間取り:2LDK+ 収納スペース ホール・書斎 (施工後)

庫裡(お寺の居住スペース)のリノベーション事例のご紹介です。
施主様がほかの寺院でご覧になられた和風建築の内装を見せて頂きプランの参考とさせて頂きました。
畳敷きで仕切られていたスペースを大胆に吹き抜けにしながらも
ご要望であった断熱性・耐震性・デザイン性の向上、及び収納力アップを目指す為に素材にこだわりました。

ただ単に高級材を採用するだけではなく、既存の建物の柱の背割りを見せる
本棚のカウンターには迫力のある高知県の銘木梁瀬杉(やなせすぎ)一枚板を採用
手摺にあえて丸鉄鋼筋を使うことで洗練された空間の中に「無骨さ」を表現する事にこだわりました。

実際お住まいになられてみて―――

「思い通り以上の出来で満足しています。
クラシックを聴くときに吹抜に反響して良い感じです。
心が豊かになる空間です。」

―――というお言葉を頂きました。

基本情報

  • 平米数

    162.00㎡

  • 間取り

    2LDK+ 収納スペース ホール・書斎 (施工後)

  • 施工内容

    解体工事/設備工事/フローリング工事/鋼製建具工事/階段工事/床暖房工事/木製建具工事/大工工事/内装工事/電気工事/増築工事/塗装工事

  • 工期

    5カ月

  • キッチン:トクラス Berry/洗面台:TOTO オクターブ/バス:TOTO サザナ/トイレ:TOTO ネオレストNX/床:朝日ウッドテック ライブナチュラル(RASTIC)

  • 施工エリア

    兵庫県内

写真で見るポイント解説

吹抜中央に鎮座する廻り階段は、今回の施工で目指した空間イメージである
『無骨さ』を決定付ける、良い仕上がりとなりました。


■材料について
手摺の支柱に使用した材料は檜材は無骨な質感を出すために、あえて節の多い材木を仕入れました。

■塗装について
階段の踏み板・ささら桁は指定色にて工場塗装致しましたが
既存柱・梁と、新設手摺天板・支柱は現場にて
オスモ社のウッドワックスエボニー色にて塗装仕上げしました。
新設材と既存材の塗料の吸い込みが違いましたので、調色に苦労しました。

■階段・手摺の加工・取付について
階段の強度を上げるために
吹抜中央に当初は予定していなかった梁補強を施しました。
必要かどうか迷いましたが、お施主様や職人と何度も現地打合せを重ね
全員一致で採用となりました。
結果として、お施主様にご満足頂くことが出来ました。

オープン階段故、手摺の支柱は全て踏み板の上に立てております。
90㎜角の支柱を踏み板の両サイドに立て、尚且つ必要十分な階段有効寸法
を確保しておりますので、階段の全景は通常よりも大きくなっており、
それ故にダイナミックな仕上がりとなっております。

手摺の天板に使用した材木のプレーナー掛け・面取り作業はアドバイザーが現場にて作業を行なったそう。
本棚のカウンターには幅3950mm奥行600mm厚み50㎜の大迫力の一枚板は高知県産の銘木魚梁瀬杉(やなせすぎ)を使用
書斎机や収納棚も造作し空間に統一感を。
スペースを最大限に活用すべく部屋数をぐっと抑え、廊下や空間にゆとりを持たせ
資料や蔵書の収納棚やお着物の収納スペースも十分に確保できるようにしました。
いかにもな和室に感じないのは、ヘリなしの半畳畳を敷き、ダイナミックな畳寄せを施したためスタイリッシュな和の空間へブラッシュアップしました。
いかにもな和室に感じないのは、ヘリなしの半畳畳を敷き、ダイナミックな畳寄せを施したため
スタイリッシュな和の空間へブラッシュアップしました。

施工前写真

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